道化の麦倉

ビールをひたすら推すblog

Satan GOLD

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Satan GOLD(サタン・ゴールド)。
俺がビールの道に嵌まるきっかけを作った最初の一本で、禁断の果実を囓るようそそのかした悪魔の如く、麦酒の魅力に嵌めてくれたまさに悪魔のビール(言い過ぎ)。
非常に豊かな香りで、熟したリンゴ、柑橘、水飴のような甘みがある。口に含むとそれらの香りとともに麦特有の味と、ウォッカなどの蒸留酒にも似たアルコールの香りを感じる。今までもアルコール感の強いビールはあったが、こちらは刺激が少なくまろやかで、

甘みを含んでいるように感じる。飲み下すと意外なほどさっぱりとした喉ごしで、炭酸の刺激や苦味はほとんど無く、するりと飲めてしまう。アルコール感はどうしてもあるので、鼻に抜けるようなアルコールの感覚はあるのだが、それもすぐに消えてしまう。そのため、すぐに次が飲めてしまうし、飲みたくなる。
ただし、度数は8%とかなり高く、調子に乗るとかなり酔いが来る。ラベルにあるとおり、飲むほどに「愉快な悪魔」になる危険なビールだ。

醸造しているのはBrouwerij "De Block"(ド・ブロック醸造所)だが、その歴史は14世紀まで遡るという。元々自家醸造をしていたらしいが、パブで出したSatan REDが有名になり、一般販売を始めたようだ。こちらも美味いビールなのだが、GOLDに比べて少し重厚な味わいで、趣が違う。そちらも美味いのだが、俺としては断然こちらのGOLDを推したい。
この醸造所の顔はやはりSatanなのだが、他にもDendermondeやKastaarという銘柄も出しているようだ。